医療法人 小川整形外科 山口市嘉川,上嘉川駅 整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科

リハビリテーション

当院のリハビリ

 小川整形外科クリニックでは、外来において、理学療法士が運動器リハビリテーションを実施しております。

 運動器リハビリテーションとは、日常での怪我やスポーツ外傷・障害、年齢的な変化などが原因で、骨・関節・筋肉・靭帯・神経などを損傷した患者様に対し、身体状態の改善(疼痛の軽減・筋力維持もしくは向上、関節可動域の改善など)や歩行の安定、転倒防止、寝たきり予防、日常生活動作の獲得や社会復帰などを目標として、種々の運動療法・物理療法・動作訓練等を行う治療方法です。

 

スポーツ外傷・障害

 スポーツによる外傷・障害は、急性の外傷と慢性の障害とに分けられます。外傷とは、骨折、脱臼、捻挫、打撲(挫傷)、肉ばなれ、腱断裂、靭帯損傷などです。

 一方、障害とは主としてスポーツによる使いすぎ(オーバーユーズ)を原因として発生するものです。すなわち、腱、靭帯あるいはその付着部、関節軟骨をはじめとする関節構成体、さらには骨組織などに繰り返しの負荷が加わることにより、これらの組織やその周囲に炎症が生じたり、組織自体の変性や破綻を来したりするものです。

 

年齢的な変化などが原因となるもの

 人間は年を重ねるにつれ、体が衰えてきます。それを加齢に伴う退行変性といいます。退行変性とは、新陳代謝の低下により、体の細胞、組織、構造の機能が少しずつ衰えて戻らない、ということです。これが、いわゆる「老化現象」のことです。骨においては、骨量(骨密度)は、20歳頃最大になり、それ以降は徐々に低下していき、骨棘(トゲの形成)、軟骨のすり減り等が原因で変形が認められることも多くなっていきます。筋肉も、加齢とともに筋肉量が減少していったり、循環が悪くなることで血流の低下・筋肉の硬さが生じ易くなったりします。靭帯も弾力性がなくなったり、硬くなるほか、強度が弱くなり、損傷し易くなったりします。また、関節を覆う軟骨の水分や関節の中にある関節液は、加齢とともに減少し、関節の柔軟性は失われていきます。

 退行変性の影響が大きい病気は、変形性膝関節症、肩関節周囲炎(五十肩)、腰椎椎間関節症、腰部脊柱管狭窄症などがあります。

 

運動療法

 運動療法では、患者様の関節や筋に対してアプローチし、疼痛の軽減や関節可動域の拡大を図ります。また、筋力低下、全身持久力低下が原因で症状が出ている場合には、その症状改善を目的として、筋力増強訓練、有酸素運動などを行っていきます。

  
  

  
 

物理療法

 物理療法は温熱療法、機械的療法、電磁気療法に分類され、炎症や症状を改善し、回復を促進していくことができます。物理療法は運動療法や機能訓練など他の治療とともに利用されることが多くあります。適切な物理療法と他の治療法を組み合わせることで、より高い治療効果を得ることができます。

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